◆2月4日(日)晴海総合高校にて決勝戦・3位決定戦が行われました。
決勝戦、十文字高校VS晴海総合高校  ※5-1 十文字高校
今大会の新人戦は、高校1年・2年の選手層で考えた場合、十文字と修徳が、断然有利であるという予想がなされていました。そして迎えた決勝戦・・・予想通り危なげない展開で決勝まで進んできた十文字。一方、優勝候補の修徳を準決勝で破ったミラクル晴海・・・この日もどんな奇策が登場するのか、石山監督も恐れていました。しかし、さすがの大滝マジックも、十文字に2度は通用しませんでした。茅沼・後藤・八木・富樫・伊藤・・・名前を聞くだけで守りに入りたくなるような多彩な攻撃タレントを擁する十文字が、5得点をあげ、完勝しました。昨秋の関東大会予選で、まさかの敗退を喫した十文字。そこから息を吹き返し、本来の実力を発揮した大会となりました。4月にはさらに新戦力が加入し、ますます手をつけられない、うなぎのぼり状態の十文字高校。一方の晴海総合高校は、各大会で上位に入り名をあげるだけでなく、トレセンや協会行事へのグランド提供などで、「東京女子サッカーの活動拠点」というイメージができ、東京の名門チームから多数の新入生が入り、4月にはさらにパワーアップされることが予想されています。
春の全日本都予選の決勝リーグでは、
Aブロックが、十文字・村田・予選1位・予選4位 
Bブロックが、晴海・修徳・予選2位・予選3位
 となる可能性が高いです。予選の1位〜4位は???昨年のベスト4 東京成徳・飛鳥か、付属の中学から選手が進級し、チーム力があがる吉祥・文京学院か、虎視眈々と上位を狙う成立学園か、大混戦が予想される春の関東予選。どのチームが勝っても負けてもおかしくない。客観的に見たら、非常に面白い東京の女子サッカー。当該チームにしてみれば、非常につらい東京の女子サッカー。しかし、選手ひとりひとりが強くなるための良い環境であると、確信しています。
3位決定戦、村田女子高校VS修徳高校 ※3-0 修徳高校
試合内容は互角でしたが、決め所でしっかり決めた修徳が、村田を破り3位となりました。GK南条を中心とした守備陣が安定し、技術のある選手が一列前で仕事をするようになり、攻撃にバリエーションができた修徳高校。シュートに至るまでのプロセスは、完成期に近づいているようです。後は、決定力のみ。有賀監督自身のテクニックを選手に教え込むことができるか・・・楽しみです。敗れた村田女子矢代監督は、「怪我人だらけでよくやったよ。8点は覚悟していたよ。」と、悔しさは表情には出しませんでした。これぞ平成ポンポコ狸の元祖・・・腹の中では、絶対にリベンジしてやると燃えていたに違いありません。1日8時間という練習量の村田。前日も、夜9時まで市川で練習し、そしてこの日も午後練習試合をした後、さらに市川で練習・・・翌日(2月5日)も、朝6時から朝練・・・春にはU15東京選抜の3名他、有能な新入部員が加わり、怪我人が完全復帰したら、また全国へ出場するチームになるのでしょう・・・試合直後に、他校の先生方の昼食の注文を聞いて、オリジン弁当を買ってきてくれる選手たち・・・「春には絶対負けない!」そんな余裕の表情が印象的でした。

◆1月28日(日) 晴海総合高校にて、準決勝が行われました。
第1試合、十文字高校VS村田女子高校・・・組織力と技術の十文字か、百戦錬磨の村田女子か、注目の一戦でしたが、十文字FWの八木・茅沼がそれぞれ決めるべきところでしっかり決め、十文字の決勝進出に貢献しました。怪我人が多く、今ひとつ実力を出し切れなかった村田ですが、この悔しさをバネに、何倍にも強くなって、5月の本番に登場することでしょう。2-0十文字
第2試合、晴海総合高校VS修徳高校・・・昨年度、十文字をPK戦で破り、準優勝を果たした晴海総合高校。一方、創部1年目で1部昇格を果たし、2年目の今シーズンも5位という成績を残し、勢いに乗る修徳高校。先制したのは修徳高校でした。このまま修徳ペースで試合が進むのかと思われたとき、晴海が得意のカウンター攻撃で同点に追いつくと、試合は均衡状態に。60分間で決着はつかず、PK戦へと突入しました。すると、晴海のGKは、9番小澤に交代・・・大滝監督の奇策、というより、秘策でした。このところ、練習試合などで、PK戦を必ず取り入れ、さらにチームで最も高い身体能力を持つ小澤選手にGK指導を行っていた大滝監督。昨年に続き、今年も都立の星としての座を獲得しました。1-1(PK6-5) 晴海総合

◆1月27日(土) 駒沢第二球技場にて、ベスト4決めが行われました。3月並の暖かさで、非常に良いコンディションの中、試合が行われました。
第1試合、晴海総合高校VS大泉桜高校・・・攻める晴海総合、必死に守る大泉桜高校・・・なかなか得点が入らず、拮抗した試合となりましたが、前半終了間際、セットプレーから晴海総合が得点をあげると、後半は落ち着いて試合を運び、大泉桜高校を破りました。試合後、大泉桜高校の樋口監督は、「ベスト4決めとなると、試合会場の緊張感が全く違いますね。選手たちにはとてもよい経験になりました。」と、謙虚に語りました。3-0晴海総合
第2試合、文京学院高校VS村田女子高校・・・これまで7名で戦い、ベスト8に進出した文京学院でしたが、村田戦のために調整してきた高橋選手を起用し、8名のフルメンバーで挑みました。一方の村田も怪我人が多く、ベストのコンディションとはほど遠い状態で、試合に臨みました。GKとDFの間の絶妙な位置にボールを入れ、うまくGKを引き出し、得点を重ねた村田女子が、前半だけで4得点をあげ、文京学院を撃破しました。試合後、村田女子高校の矢代監督は、「8人では、しょうがないよ・・・」と、満身創痍の文京エイトに優しく声をかけ、十文字戦に向けての練習会場へ向かうため、足早に駒沢を去っていきました。6-1村田女子
第3試合、修徳高校VS飛鳥高校・・・3バック、3ボランチという、バランスの良いシステムで、テンポ良くボールをつなぐ修徳高校、スピードのある古市を狙い、ロングパスを入れてくる飛鳥高校、両者対極的なサッカーでしたが、60分間では、決着がつかず、試合は延長へ・・・延長後半2分、修徳が先制点をあげると、焦る飛鳥の隙をつき、さらに追加点を奪い、激戦を制しました。チーム力、個人能力を着実に引き上げ、これまで勝てなかった飛鳥を破り、ベスト4進出を果たした修徳高校有賀監督は、来春の関東進出の手ごたえをしっかりと感じていたようです。2-0修徳
第4試合、東京成徳大高校VS十文字高校・・・昨年この大会で晴海にPK負けを喫し、それ以降、運にめぐまれなかった十文字高校・・・今年の十文字新人戦チームは、八木・後藤を中心とした高い能力を持つ攻撃陣を有し、新人戦優勝候補No.1と言われるチームとなりました。試合はその実力を見せつける展開に・・・一方の東京成徳にも、個人能力の高い選手が少なくなく、意地を見せる場面も多々ありましたが、得点には至らず、昨春の覇者東京成徳は、ベスト4に進むことができませんでした。6-0十文字
◆1月14日(日) 新人戦大会ベスト8決めが都立晴海総合高校にて行われました。シード校の3校(修徳・十文字・文京学院)が順当に勝ち上がり、スーパーシード校(東京成徳・村田・晴海総合・飛鳥)と対戦することになりました。また、都立大泉桜高校(3部リーグ2位)が都立芦花高校(3部リーグ4位)を破り、ベスト8進出を決めました。
第1試合、文京学院VS都立松原・・・エースストライカー高橋選手が1月12日捻挫したことにより、7人での戦いを余儀なくされ、絶体絶命の危機に追い込まれた文京学院でしたが、試合開始6分で得点をあげ、試合を優位に進めることができました。3-0文京学院
第2試合、都立大泉桜VS都立芦花・・・「スピード・突破力・執念」FWとして女子では突出した能力を兼ね備えた蓬田選手を起点に、しっかりとパスをつないだ大泉桜が快勝し、ベスト8進出を果たしました。3-0大泉桜
第3試合、修徳VS成立・・・男子の決勝のような対戦カードでしたが、前半7分・11分と早い時間帯で修徳が得点をあげ、勝利を決めました。後半は修徳にシュートを打たせず、無失点でおさえた成立学園中野監督は、試合後選手たちの頑張りに満足していました。一方の修徳高校有賀監督は、「こんな勝ち方ではダメだ!」と、後半のペースダウンに喝を入れていました。飛鳥とのベスト4決めは、白熱した試合になりそうです。4−0修徳
第4試合、十文字VS戸山・・・U17日本代表候補の八木選手を起用せずも、8得点をあげた十文字高校が圧勝しました。無失点で終われなかったことで、石山監督は選手に喝を入れ、試合後も追い込み練習で気合を入れていました。8−2十文字
1月27日準々決勝にて、ベスト4に進出したチームは、春に行われる高校女子選手権都予選のシード権を獲得し、予選リーグは免除されます。ベスト4決めにて敗れたチームは、予選リーグの各ブロックに分散され、予選では対戦しないようになります。
◆1月13日(土) 新人戦大会が開幕しました。会場は駒沢第二・補助競技場の2面で行われました。リーグ順位の上位校が順当に勝ち進む中、3部優勝の成立学園が、2部3位の都立第五商業を破り、1年間での成長ぶりを顕示しました。元日本女子代表の宮内聡監督、なでしこGKの山郷選手も成立学園のスタッフとして応援にかけつけ、ほぼ全員が初心者ながら、必死に頑張る選手たちに熱心な指導をしておりました。57分、佐伯選手の突破で、先制点をあげた成立学園。しかし、その3分後、試合終了直前にフリーキックを決められ、同点に追いつかれPK戦へ。「男子の選手権予選でのPK負けが頭によぎりました。山郷選手は、先日の全日本選手権での田崎戦を思い出し、ハラハラしたと言ってました。」試合後の中野監督のコメントの裏には、3部のチームが2部の上位チームを倒したという達成感を感じました。「今日の修徳戦が勝負です」と、さらになる下克上に燃え、気合を入れていました。

1
東京成徳大高校 0
2
八王子高校 0
2
2
3
戸山高校 3
5
4
学芸大学 0
8
5
十文字高校 15
5
6
文京学院女子高校 6
3
7
国際高校 0
1
8
松原高校 7
0
9
若葉総合高校 0 0
11
村田女子高校 6
優勝:十文字
準優勝:晴海総合
12
晴海総合高校 3
3位:修徳
4位:村田女子
13  
上水高校 0  
1(PK6)
0
14
芦花高校 5
0
15
杉並総合高校 0(PK1)
3
16
大泉桜高校 0(PK2)
1
17
修徳高校 15
4
18
共立第二高校 0
2
19
第五商業高校 1(PK6)
0
20 1(PK5)
成立学園高校 1(PK7)
21
都立飛鳥高校 0